WordPressのサイトやブログ、ホームページの運営に欠かせないのがレンタルサーバーです。
毎月の予算や運用方法によって利用するサーバーも異なってくる為、どれを選んだらいいのか分からない人は多いのではないでしょうか。
実際の所はどうなのか、これまで9年以上多数のレンタルサーバーを契約している筆者が各サーバーを比較して誰に何が合うサーバーなのか解説します。
レンタルサーバー選びで失敗したくないなら、以下の4点を比較して目的に合わせたサーバーに申し込みが最適です。
この記事でわかること
- ほとんどのサーバーにWordPressを導入できる機能あり
- 法人と個人とで利用すべきサービスは大きく異なる
- 万が一に備えられたサポート体制は必ずチェック
- 無料サーバーは広告表示や制限が多く使いづらい
上記の項目でレンタルサーバー社を比較しておすすめランキングを以下にまとめましたので、参考にしてください。
1位 エックスサーバー
2位 ロリポップ!
3位 シン・レンタルサーバー
4位 ConoHaWING
5位 mixhost
6位 お名前.comレンタルサーバー
7位 カゴヤ・ジャパン
8位 スターサーバー
9位 カラフルボックス
10位 レンタルサーバーCPI
この記事では主要どころ10社を調査し、それぞれのレンタルサーバーについて比較していきます。
レンタルサーバーおすすめ10社を比較
どのレンタルサーバーに契約しようか迷っているなら、人気があるレンタルサーバーを選ぶと失敗するリスクを避けられます。人気がないレンタルサーバーはサーバースペックが不安定だったり、金額に見合わないスペックやサポートの返信が遅いなどの可能性があるからです。
一方で人気のあるサーバー会社は、サーバーが安定しており、定期的にキャッシュバックや利用プランがお得になるキャンペーンをおこなっている為、利用者はお得にレンタルサーバーを借りることができます。
当サイトではレンタルサーバーを利用している1,000人を対象にアンケートを取り、料金・スペック情報をまとめて徹底的に比較検証してきました。
◆人気の高い大手レンタルサーバー会社を厳選
スクロールできます
サーバー名 | エックスサーバー | ロリポップ! | シン・レンタルサーバー | ConoHaWING | mixhost | お名前.comレンタルサーバー | カゴヤ・ジャパン | スターサーバー | カラフルボックス | レンタルサーバーCPI |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円〜165,000円 | 0円〜5,500円 | 2,200円 | 0円〜22,000円 |
月額費用 |
643円〜 |
220円〜 | 770円〜 | 1,452円〜 | 968円〜 | 891円〜 | 880円〜 | 138円〜 | 528円〜 | 4,180円〜 |
ディスク容量 | 300GB〜 | 200GB〜 | 300GB〜 | 300GB〜 | 300GB〜 | 400GB | 100GB〜 | 20GB | 150GB〜 | 300GB〜 |
転送量の上限 | 無制限 | 無制限 | 900GB/日〜 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 20GB〜 | 6TB〜 | 無制限 |
MySQL | 無制限 | 1個〜無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 0個〜無制限 | 無制限 | 5個〜無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 100〜無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 20個〜無制限 | 無制限 | 10個〜無制限 |
WordPress対応 | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり | あり |
サポート | メール/電話 | メール/チャット/電話 | メール/電話 | メール/電話/チャット | メール | 電話 | メール/電話 | メール | メール/チャット/電話 | メール/電話(有料) |
これらのレンタルサーバーはWordPressを簡単に導入でき、高スペックながら料金が安く、初心者でもお得に利用できるおすすめのレンタルサーバーです。
サーバーを契約して何をしたいのかレンタルサーバーを使う目的によっても選び方は変わるので、上記の表を踏まえて比較をして決めていくとよいでしょう。
とはいえ、スペックや月額料金だけでは自身に最適なレンタルサーバーがどれなのか分かりませんよね。
各レンタルサーバーの特徴をまとめているので、比較する際の材料になれば幸いです。
1エックスサーバーは超高速のサーバー環境で安定してサーバー機能を提供できる
初期費用 | 無料 |
月額料金(税込) | |
無料お試し期間 | あり |
特徴 | ・国内シェアNo.1 ・高速化技術「KUSANAGI」導入 ・サーバー稼働率99.99%以上 ・直感的に操作しやすい管理画面 |
エックスサーバー最大の特徴は、超高速のサーバー環境で、大量アクセス(多重アクセス)があったとしても、安定してサーバー機能を提供できることです。
1台あたり1千万円を超えるような最新の商用サーバーを採用するなど、これだけの値段をするわけですから、スペックに申し分はありません。
例えば、大量アクセスがあっても安定したサービスが提供できるわけですが、これは、世界最高クラスと呼び声高い「KUSANAGI」の技術を導入しているからです。
2ロリポップ!は業界トップクラスの低価格でサーバー利用が可能
初期費用 | 無料 |
月額料金(税込) | 99円〜(エコノミープラン) |
無料お試し期間 | あり |
特徴 | ・コストパフォーマンスが高い ・WordPressの導入も簡単 ・200万サイト以上で利用 ・サーバー性能大幅リニューアル |
そのため長期を見据えて、できるだけサーバー費用をおさえたい方に最適なサービスとなっています。
下位プランだと初期費用1,650円が発生していましたが、2023年5月1日より全プラン初期費用が無料になり、ますます利用しやすいお得なレンタルサーバーになりました。
メリット |
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業界内トップクラスの低価格 充実したサポート体制 国内シェア2位の安心感 サーバー障害の発生率が低い |
3シン・レンタルサーバーはエックスサーバーのシステムを採用し最新技術を搭載
シン・レンタルサーバーの魅力はエックスサーバーと同様に導入されている最新技術「KUSANAGI」による高速サーバー環境に加え、コスパ良く利用ができる点です。
さらにエックスサーバーと同様の利用間が採用されているので、とくにエックスサーバーを愛用していた方などに利用がおすすめのレンタルサーバーでしょう。
エックスサーバーより月額あたりの利用料が安価なため、現状の固定費を見直したい方にピッタリのレンタルサーバーサービスです。
メリット |
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エックスサーバーより安価 管理画面はエックスサーバーと同じ ハイスペサーバーによる安定稼働の実現 料金と機能性のバランスが良い |
4ConoHaWINGは表示速度の速さと有料WordPressテーマが割引が評判
ConoHa WINGの特徴はSEOの概念において無視できない、ページ表示の速度が素早いことで高い評価を得ているレンタルサーバーです。
そのため、サーバーによるページ表示速度の遅延に不安を抱えている方にも、向いているレンタルサーバーの1つとなっています。
またConoHaWINGではJINやSANGOといった、ブロガーから高い評価を得ている初心者でも使いやすいWordPressの人気テーマを割引価格で購入できるのも注目したいポイントです。
メリット |
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シンプルで分かりやすい管理画面 料金プラン サイトの表示速度が速い ブログ開設も簡単 一部有料WordPressテーマが割引 |
5mixhostは30日間のトライアルと高機能性が魅力
mixhostの魅力は各レンタルサーバーサービス会社の中でも長期間となる、30日間の無料トライアル期間が設けられていることです。
そのため初めてレンタルサーバーの契約を検討している初心者の方でも、一旦利用感を確認することができる貴重なサービスとなっております。
2022年11月8日より価格改定されましたが、最低料金のプランでも基本スペックが高く、料金に対してコストパフォーマンスが良好な点もmixhostを利用するメリットでしょう。
メリット |
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表示速度が速い 初期費用無料 自動バックアップ有り トライアル期間が30日間 |
6お名前.comレンタルサーバーは24時間365日対応の電話サポートが魅力
お名前.comレンタルサーバーはメールやチャットでのサポートが多いレンタルサーバーの中でも、24時間対応の電話サポートを採用しているレンタルサーバー会社です。
そのため、テキストベースでの連絡が苦手な方には、電話サポートが充実しているお名前.comレンタルサーバーはピッタリのレンタルサーバー業者でしょう。
さらに独自ドメインも無料でもらえるため、レンタルサーバーとの契約を合わせて独自ドメインを取得したい方にもおすすめのレンタルサーバーとなっております。
メリット |
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無料でもらえる独自ドメイン 簡単なWordPress設定 サーバーとドメインが同じ会社で完結可能 安定したサイト表示 |
7カゴヤ・ジャパンは20年以上の運営実績による安心感が魅力
運営歴の短いレンタルサーバーを提供するサービス会社が多い中、カゴヤジャパンは20年に及ぶ運営歴を持つ実績と信頼感の高いレンタルサーバー会社です。
そのためレンタルサーバーを選ぶ際には、長年サービスを運営し続けた実績だけは外せない方にはカゴヤ・ジャパンはピッタリのレンタルサーバーでしょう。
また一部のプランではWordPressが導入済みのため、すぐにブログを始めたい方にも利用をおすすめできるレンタルサーバーとなっております。
メリット |
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14日間の無料体験が一部のプランでは可能 一部プランではWordPressが導入済み データーセンターを自社で保有 20年以上運営している実績による安心感 |
8スターサーバーは低価格・2週間の無料体験が利用できる
スターサーバーの特徴は機能性の高いサーバーを安価な月額利用料金で利用が行える点と、2週間設けられた体験期間が魅力のレンタルサーバーです。
エコノミープランであれば半年以上の契約で138円〜利用できる月額利用料金の安さは、スターサーバーならではのメリットでしょう。
また最低限のスペックになりますが、スターサーバーフリーと呼ばれる無料のレンタルサーバーを利用することができる点も、スターサーバーの大きな特徴となります。
メリット |
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安価な利用料金 14日間のトライアル期間が設けられている 安価なのに機能性が高い 無料で「スターサーバーフリー」が利用できる |
9カラフルボックスは豊富なプランと30日間トライアルの利用が可能
カラフルボックスは高速サーバーと、豊富なプランから30日間のトライアル期間を利用できることが魅力のレンタルサーバーとなっております。
さらにカラフルボックス内でのプラン変更は完全に自由という点も、あとからプラン変更を検討している方には嬉しいメリットです。
BOX1以外のプランであればアダルトの利用も可能なので、アダルトサイト運営が行えるサーバーを探している方にもピッタリのサーバーでしょう。
メリット |
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30日間の無料体験が可能 簡単WordPress設定あり 豊富なプランを自由に変更できる アダルト利用可能 |
10レンタルサーバーCPIは標準装備で対策された高セキュリティや大規模サイト運営にピッタリ
レンタルサーバーCPIの特徴はWAFやWeb改ざん検知といった標準の高度なセキュリティが標準で導入されており、全体的にスペックがハイグレードなレンタルサーバーという点です。
さらに、過度な集中アクセスに対応可能なサーバー分離設計が採用されており、公式HPなど大規模サイト運営を行うビジネス向きのレンタルサーバーとなっております。
月額利用料が比較的高いため個人サイトには向いていませんが、大規模なスペックを求める企業サイトの運営などで利用の選択肢となるサーバー業者でしょう。
メリット |
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サーバー移動代金が0円 サーバー分離設計のためアクセス集中に強い ビジネス用途に向いた設計 大容量でなおかつ高速回線 |
初心者でも失敗しないレンタルサーバーの選び方
実際にレンタルサーバーを利用するとき、どのような選び方をしていけばよいのか?比較ポイントを説明します。レンタルサーバーに詳しくない人はスペックやサービス内容など気にせず闇雲に申し込んでしまいがちですが、自分に合っていないレンタルサーバーで契約してしまうと、使いたい機能が無かったり追加でオプション費用が発生したり損するリスクが高くなります。
最初にどのような目的でレンタルサーバーを契約するのか明確にしておくと、他のサービスに目移りせず自分の合うレンタルサーバーを選べます。
例えばWordPressを利用したいならWordPress導入が対応しているかどうか、性能で選ぶならサイトの表示速度・ディスク容量・転送量上限の上限といった点を重視しましょう。
レンタルサーバー選びで失敗したくないのなら、あなたのやりたい事や予算に合わせて最適なサーバー会社を見つけることが重要になります。
最適なレンタルサーバーの選び方は、以下の12つです。
項目 | 選択肢 |
---|---|
料金 | 初期費用と月額費用。契約月数に応じて月額費用は変動 |
サーバー性能 | ディスク容量、転送量、MySQL、バックアップ、復元 |
WordPress導入 | WP対応、WP簡単インストール機能等 |
複数サイトを設置 | マルチドメイン、データベース、制限ありか無制限か |
表示速度 | ConoHa WING、エックスサーバー、ロリポップ |
無料での利用 | XFREE、StarServerFree、XREAなど |
個人向け | ロリポップ!、さくらのレンタルサーバ、コアサーバーなどコスパ重視 |
法人向け | エックスサーバー、CPIレンタルサーバー、SuiteXなど |
VPS(仮想サーバー) | ConoHa VPS、お名前.com VPS、ABLENET VPSなど |
アダルト利用の可否 | mixhost、カラフルボックス 、シン・レンタルサーバーなど |
メール機能 | メール専用プランあり、個人か法人かで費用は異なる |
サポート体制 | メール、電話、チャット、24時間体制、対応速度など |
レンタルサーバーは利用するサービス、さらにプランによってもスペックや金額が異なるため、高機能や料金が安いレンタルサーバーといったあなたの希望に沿ったサービス内容のサーバーを選ぶことが1番です。
また、レンタルサーバーを利用した経験のあるユーザーをランサーズ会員に、レンタルサーバー契約時に重視したポイントについてアンケートを行いました。
一般ユーザーがレンタルサーバーを契約時に最も重視するのが「料金・費用」でした。
レンタルサーバーは月額料金制(サブスク)なので、料金体系は無視できません。
しかし、料金だけで比較しては質の悪いサーバーを選んでしまうことになりかねませんので、失敗しないレンタルサーバーの選び方について詳しく解説していきます。
◆複数のサイトやブログを作らないのであれば料金が安いプランのサーバーで問題なし
レンタルサーバーの費用(コスト)は、ご自身の用途によってサーバー会社やプランの選択が異なります。
ブログやサイトを複数作らないのであれば月額料金が安いプランのレンタルサーバーで問題ありません。ただし、注意点としては安ければ安いほど良いというわけではありません。
レンタルサーバーの場合、安いということは、セキュリティ機能が落ちていたり、多重アクセスがあった場合に処理が遅くなったりと、機能面で大きく劣ることにも繋がります。
このような問題を許容することができるのか?は、利用者側の判断にはなりますが、適正価格での費用比較がポイントです。
平均月額費用は1,000円前後、中小企業なら10,000円以上も
個人で収益化を目指したサイトを運営する場合は、月額1,000円前後で利用できる個人向けレンタルサーバーを目安にするとよいでしょう。
主にメールだけを使いたいのであれば、メールサーバーや無料のレンタルサーバーを利用するという選択肢もあります。
また、法人の場合は個人に比べると月額料金が跳ね上がりますが、24時間セキュリティ、問い合わせサポートといったセキュリティや性能で安心して利用できる法人向けレンタルサーバーを契約することが多いです。
ともあれ、何が目的か?を明確にした上で、レンタルサーバー費用の相場を調べて、そこから安い・高いをポイントに比較してレンタルサーバーを選びましょう。
月額500円前後で利用できるレンタルサーバーを比較
レンタルサーバー | 月額費用(税込) | 初期費用 |
---|---|---|
スターサーバー スタンダード(36ヶ月) |
440円 | 1,650円 |
ロリポップ スタンダード(36ヶ月) |
440円 | 0円 |
さくらのレンタルサーバー スタンダードプラン(36ヶ月) |
425円 | 0円 |
WebARENA SuiteS |
327円 | 0円 |
ラッコサーバー RK1プラン(36ヶ月) |
385円 | 0円 |
コアサーバーV2プラン CORE-X(36ヶ月) |
390円 | 1,650円 |
月額100円前後で利用できる低価格レンタルサーバーを比較
レンタルサーバー | 月額費用 | 初期費用 |
---|---|---|
クイッカ・プラス エントリープラン(12ヶ月) |
99円 | 0円 |
ロリポップ エコノミープラン(36ヶ月) |
99円 | 0円 |
さくらのレンタルサーバー ライトプラン(36ヶ月) |
128円 | 1029円 |
リトルサーバー ミニプラン(12ヶ月) |
150円 | 920円 |
バリューサーバー まるっとプラン(12ヶ月) |
146円 | 0円 |
スターサーバー エコノミープラン |
138円 | 1500円 |
月100円以下で利用できる格安レンタルサーバーを調査した結果、以下で表にまとめましたので参考にしてください。
ロリポップのエコノミープラン(36ヶ月契約)やクイッカ・プラスのエントリープラン(12ヶ月)だと月額100円以下を切る破格の値段設定になっています。
どのレンタルサーバーにも言える事ですが、最初の契約月数によって月額料金が変わってきます。最短は1ヶ月から利用可能ですが、長く使う場合は12ヶ月〜36ヶ月の長期プランにする方がトータルで見るとお得。
さくらのレンタルサーバのライトプランは36ヶ月一括で契約した場合だと月額128円ですが、12ヶ月契約だと月131円の支払いになり、合計で135円も差がでます。
最安値プランはWordPressが使えないサーバーが多いため契約前に確認が必要
ただ、1つ注意点がありHTMLファイルで作成された静的サイトであれば問題ありませんが、WordPressを使ってサイトやブログを作りたい場合はWordPress導入可能な上位プランを選ぶ必要があります。ロリポップの場合、ライトプラン(月額220円〜)からWordPressも導入できるサーバーを利用できます。
月額費用だけ見ればロリポップやさくらのレンタルサーバが安いですが、WordPressをインストールできるプランで比較した場合、一番お得なのは月額150円のリトルサーバーになります。
最初の契約では月額費用だけでなく初期費用の支払いも発生するため、2つを合わせてトータル金額を算出しましょう。
◆運用方法によってサーバーのメモリやCPUのスペック容量の性能目安は変わってくる
レンタルサーバーは作成するサイト規模によって求められるサーバーのスペックは変わってくるのは当然のことです。極端な例ではありますが、個人の日記のようなブログを製作するとき、多重アクセスを考慮したり、扱えるデータ量を多くしたり、データを転送する速度や表示される速さなど速度が速いレンタルサーバーを選んでも意味はありません。
いわゆる過剰性能であり、費用も比例して高くなるので、コストパフォーマンスの面では非常に悪くなります。そのため、サイトの目的に合致している性能を持ったサーバーを選ぶことが重要な比較ポイントです。
比較するべき性能ポイントは「速度」「容量」「転送量」
- サイトの表示速度
- ディスク容量
- 転送量の上限
Googleが発表しているデータではサイトの表示が3秒以上かかると大きな機会損失になると公表されており、「サイトの表示速度」に関しては特に注意して比較することが重要です。
表示速度が速いレンタルサーバーを調査した結果は、以下で表にまとめましたので参考にしてください。
サーバー名 | 表示速度 |
---|---|
ConoHa WING | 0.73秒 |
エックスサーバー | 0.77秒 |
ロリポップ | 0.78秒 |
mixhost | 0.81秒 |
カラフルボックス | 0.88秒 |
お名前.comレンタルサーバー | 0.92秒 |
さくらのレンタルサーバ | 1.01秒 |
ウェブサイトを開いたとき、画面が表示するまで人間が待てる時間は3秒間です。これ以上、表示時間をかかってしまうとストレスを感じるため、せっかく来てくれた人が、サイトから離脱してしまうことになります。
サイトの反応・表示速度が遅いとユーザーの離脱に繋がる
読者の離脱率が上がるとサイトの売上やアクセス減に繋がり、SEO評価にも影響が出てしまいます。離脱率とは、サイトにアクセスした人のうちブラウザバックした人数の割合を表したもので「離脱率が高い=ブラウザバックする人が多い」という認識で大丈夫です。
- 読み込み時間1〜3秒:離脱率32%上昇
- 読み込み時間1〜5秒:離脱率90%上昇
- 読み込み時間1〜6秒:離脱率106%上昇
- 読み込み時間1〜10秒:離脱率123%上昇
読者の離脱をできるだけ避けるためにも、表示速度に定評があるサーバー会社を選ぶことで安定したサイト運営ができます。
混雑時間帯でも安定した速度を保てるサーバーを選ぼう
インターネットが混雑しやすい、朝8時、昼12時、夜21時でも安定してサイトが表示されるか確認するべきです。共有サーバーの場合、複数のユーザーと共有してサーバーを使用しているので、混雑する時間帯にサーバー速度が低下する傾向があります。◆ほとんどのサーバーはWordPressに対応しているがプランによって使えないので注意
ほとんどのレンタルサーバーではWordPressをインストールすることができますが、契約するプランによってはMySQLのデーターベースが利用できずWordPressを構築できないので必ず契約前に確認する必要があります。
WordPressに対応しているが、導入が手間がかかり初心者だと構築まで時間がかかる場合がありますが、ConoHaWINGやエックスサーバーなどはWordPressに特化したサーバーなので「WordPress簡単インストール」機能が用意されています。
この機能を使えば簡単な操作ですぐにWordPressのサイトを構築してくれます。
簡単インストールできるWordPressに適したレンタルサーバーは、以下の通りです。
レンタルサーバー | WordPress 簡単インストール |
---|---|
ConoHa WING | ○ |
エックスサーバー | ○ |
ロリポップ! | ○ |
mixhost | ○ |
シン・レンタルサーバー | ○ |
◆小規模サイトや個人向けであれば費用と使いやすさを重視するべき
ブログや個人事業主など個人向けのレンタルサーバーを探しているなら、性能面より安価な共用サーバーを選ぶ方が無駄なコストがかかりません。共用サーバーは1つのサーバーに複数のユーザーを割り振って貸し出す仕組みになっており、他のサーバータイプに比べて安価で利用できます。コストを出来るだけ抑えたい個人事業主や中小企業は共有サーバーに適しています。
ただ、あまりにサーバー自体の性能が低いと、サーバー障害やアクセスに時間がかかりユーザーの離脱を招く可能性があります。よって、個人向けサーバーであっても性能やサービス内容などを加味して選定しなければなりません。
価格なリーズナブルな個人向けレンタルサーバーを調査した結果は、以下で表にまとめましたので参考にしてください。
レンタルサーバー | 代表プラン | 月額費用 (税込) |
ディスク容量 | メールアドレス 登録数 |
サポート体制 |
---|---|---|---|---|---|
ロリポップ! | ライトプラン | 220円〜 | 20GB | 20個 | チャット、メール |
エックスサーバー | スタンダード | 990円〜 | 300GB | 無制限 | 電話、メール |
mixhost | スタンダード | 990円〜 | 300GB | 無制限 | チャット、メール |
お名前.comサーバー | スタンダード | 891円〜 | 400GB | 無制限 | 電話、メール、チャット |
ConoHa WING | ベーシック | 1,320円〜 | 300GB | 無制限 | 電話、メール、チャット |
さくらのレンタルサーバ | ライト | 130円〜 | 100GB | 無制限 | 電話、メール |
コアサーバー | CORE-Mini | 218円〜 | 200GB | 200個 | チャット、メール |
ドメインキング | P2プラン | 550円〜 | 20GB | 10個 | チャット、メール |
Just-Size.Networks | エコノミープラン | 314円〜 | 24GB | 無制限 | メール |
リトルサーバー | ワードプラン | 195円~ | 20GB | 無制限 | メール |
各社で微妙にサービス内容が異なる事が分かります。とくに、ディスク容量は20GBから400GBまで大きな差がありますが、基本的に月額費用が高くなればなるほど大容量のサーバーを利用できます。
出来るだけ費用を抑えたい個人向けのレンタルサーバーをお探しの方にはロリポップ!レンタルサーバーがおすすめ。
サーバーとしての知名度も高く、特徴はサーバーの安定性でレンタルサーバー稼働率が99.9%という驚異の数字を叩き出しています。
一番安いエコノミープランで月額99円〜とレンタルサーバー会社では圧倒的な安さとなっています。ただし、注意点としてエコノミープランはWordPressの導入が不可なので、WordPressでサイトやブログを立ち上げたいと考えてる場合は1つ上のライトプラン(月額220円〜)を選択しましょう。
ロリポップ!は充実したサポートと機能面を供えながら価格も抑えられているので小規模なサイトやブログを作りたい個人にピッタリのサービスです。
教育機関でも多く活用されていることからも、サーバーの安定性があるという何よりの証明といったところでしょうか。
ロリポップ!の公式サイトはこちら
金額が安いとサーバーの容量が少ない、表示速度が安定しないデメリット部分もあるので、安定したサーバーを求めたいなら上位プランで契約するべきか吟味して決めてください。
個人向けと法人向けとの違いは性能だけでなくセキュリティやサポート体制にも大きな差がある
個人向けレンタルサーバーの場合は法人向けほどアクセスが多くないため、もし法人向けのレンタルサーバーを導入するとオーバースペックとなり無駄な費用を払い続けて損をしてしまいます。
そこで、個人向けのレンタルサーバーの場合は想定されるアクセス数を処理できるレベルのスペックとなっており、それに比例して費用的にもリーズナブルな設定となっている形です。
昨今、マルウェア感染や不正アクセスなどのサイバー犯罪によって個人情報の流出事故が発生し、企業イメージを大きく損なう事例が見られます。サイバー攻撃によって情報が漏えいするのを避けるために、レンタルサーバー側としても最新のサイバーセキュリティ対応を図っている形です。
大量のアクセスに耐えるサーバースペックや高いセキュリティレベルを求めるとなるど、当然費用面としても高くなってしまいます。
◆ECサイトや大規模サービスを運用するなら法人向けプランや専用サーバーが最適
ECサイト、大規模サイトなど法人が運営するサイトであれば大量のアクセスに耐えれるサーバー性能や24時間のセキュリティ対策が施された専用サーバーや法人向けレンタルサーバーを利用するべきです。サイトの規模が大きくなると、日々増大するアクセスやトラフィック、画像やメール配信によるサーバー負荷の上昇し個人が利用する共有サーバーでは負荷に耐えきれずサイト表示が重たくなったりアクセスしづらい状況を作ってしまいます。
クライアントのサイト管理やシステム系の会社などであれば信用問題にも関わることもあるので、他ユーザーの影響を受けたくないのであれば専用サーバーを選びましょう。
閲覧のみのサイトであればサーバーに高いスペックは必要ありませんが、ショッピングサイトなどのWebサービスには高いスペックが要求されます。
レンタルサーバーとは?借りると何ができるの?
レンタルサーバーとは、文字通り「サーバー」を貸し出し(レンタル)するサービスであり、インターネット上における土地を借りる事です。例えば、お店を始めたい時、土地がないとお店を建てることができない様にインターネット上ではサーバーがないとサイトを公開することができません。
独自ドメイン(WEBサイトのURL)のホームページやブログを作成、公開するには必ずサーバーを使用しなくてはいけません。
サーバーをレンタルすることで、サーバーの管理を業者が行ってくれるため、利用者は契約するだけでホームページやブログを公開する事ができます。
◆サーバーの役割
サーバーとは聞いたことはあるけど、どのようなものなのか知らない方も多いと思います。レンタルサーバーを選ぶ前にサーバとは何かを理解しておきましょう。サーバーとは一言で言えば、PCやスマホからの要求に対して、サービスや機能を提供するコンピューターのことです。
例えば、スマホでブラウザを開き、Yahoo!を表示したとします。
このとき、表示する作業はサーバーが行っているのです。
具体例を挙げると、スマホから「ヤフーを表示してください」とサーバーへ要求します(これをリクエストと言います)。
要求を受けたサーバーは、ヤフーを表示し、その後、要求側へ表示完了したことを通知します(これをレスポンスと言います)。
利用者からの要求(リクエスト)に対して、応答(レスポンス)する機能を有しているコンピュータとなるわけです。
このようなサーバーをレンタルすることを「レンタルサーバー」といいます。
サイト運営をしていく上には「安心して利用できるサーバー」が必須のためです。
目的を明確にして、その要求に応えてくれるレンタルサーバーを探していきましょう。