親子でスマホを見ている
「子供にスマホを持たせようと思うけど、どこで契約するのが最適なんだろう」
「格安SIMで子供に持たせても安心なキャリア、プランはどんなものがあるのか難しくてわからない」
など悩んでいませんか?

子供の行動範囲が広がると心配も増えますが、携帯電話を持たせるとどこで何をしているか連絡できるので安心できますよね。

しかし同時に、その分、正しい使い方をしないと思わぬ事件やトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
SNSで知らない人と連絡を取ってしまったり、知らないうちに何十万円分も課金してしまったり、現代ならではのトラブルに発展しかねません。
子供にスマホを持たせる時は、いきなり大人と同じスマホを渡すのではなく、子供向けに見守り機能が充実したスマホを持たせるのがおすすめです。

ただし、たくさんキャリアやMVNOキャリアがある中から、どのスマホを持たせるのが良いか悩んでしまいますよね。
そこでこの記事では、子供に持たせる初めてのスマホとしておすすめのスマホを紹介します。

  • 子供の初めてのスマホにつけておくべき機能
  • 小学生におすすめの格安SIM
  • 中高生におすすめの格安SIM

子供向け携帯はキッズケータイよりも格安SIMがおすすめ




初めてお子さんに携帯電話を持たせるなら、キャリアのキッズケータイよりも格安SIMのほうがお勧めです。

なぜなら、キッズケータイよりも機能性が高いうえに、キッズケータイとほぼ変わらない料金で利用できるからです。
一方で大人と同じようにドコモ、au、ソフトバンクの三大キャリアのスマートフォンを子供が使うには、月額料金が高すぎてしまいます。
格安SIMは料金帯、機能性から、子供にとっても親御さんにとっても使い勝手の良いスマートフォンです。

キッズケータイと格安SIMのそれぞれの特徴の比較表が下記の通りです。
キッズケータイと格安SIMの比較表
キッズケータイ 格安SIM「見守りスマホ」 三大キャリアスマホ
家族間通話 親が同キャリアのみ無料 LINEなどを使えば無料 LINEなどを使えば無料
GPS居場所検索 親が同キャリアのみ無料
LINE
アプリ利用
インターネット
フィルタリング機能 ネットが使えないため不要
料金 約500円/月~ 約1,000円/月以内~ 約2,000円以上
キッズケータイと比較した際の格安SIMのメリットは下記の3点です。
  • 通話以外も利用できる
  • キッズケータイ並みに料金が安い
  • iPhoneなどのSIMフリーの機種も選べる

● LINEなど通話以外の機能も利用できる

格安SIMは、キッズケータイなどと比べてスマートフォンとして利用できる機能が多いです。

キッズケータイの機能は通話やSMSに限定し、アプリやインターネット接続ができないものがほとんどです。
一方、格安SIMは大人が使う通常のスマホとほぼ同じ機能を利用できます。

たとえば、キッズケータイではLINEを利用できませんが、格安SIMならLINEなどのアプリも利用できます。
LINEはメッセージのやり取りだけでなく、無料通話アプリとしても利便性が高いです。
キッズケータイの場合は同じキャリアの家族間でしか無料通話ができませんが、格安SIMにLINEを入れれば誰とでも無料通話が可能です。

また子供のうちからインターネットに慣れておくことは、インターネットの便利さと危険を学ぶためにも必要なことです。
その面、キッズケータイに比べて格安SIMのほうができることが多いので、格安SIMのほうがお勧めです。

● キッズ携帯並みに料金が安い

機能性の高い格安SIMですが、月額利用料金を1,000円以内にすることもできます。

格安SIMは基本料金が安い上に、音声通話の有/無やデータの通信量を細かく選ぶことで、料金を抑えることができるからです。

ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアのキッズケータイの月額料金は、3社とも月額500円前後としています。
格安SIMで月額500円とすることは難しいですが、下記の料金比較表の通り月額1,000円以内で利用することは可能です。
キッズケータイと格安SIMの料金比較表
キャリア プラン 月額料金 年齢制限
キッズケータイ ドコモ キッズケータイプラン(Xi) 550円/月 12歳以下
ソフトバンク 基本プラン(みまもりケータイ/キッズフォン) 539円/月 なし
au ジュニアケータイプランN 550円/月 小学生以下
格安SIM BIGLOBEモバイル データ通信のみ3ギガプラン 990円/月 なし
LINEMO ミニプラン(3GB) 990円/月 なし
LINEのアプリがあれば無料通話ができるので、子供には音声通話なしのプランでも大きな支障はありません。
月間で使用できるデータ容量は少ないほど安くなりますが、スマホの使い過ぎを防ぐためにもデータ容量は多く設定しないほうが子供のためにもなります。

高くても月額2,000円以内に収めることは簡単なので、格安SIMは機能性に対して非常に安い費用で利用することができます。

● SIMフリーのiPhoneなど人気機種も使える​

キッズケータイは専用機しかありませんが、格安SIMならiPhoneなどの人気機種を購入できます。
中古機種などを購入すれば安い費用で使い始めることができます。

SIMフリーや格安SIMへ移行できるモデルの機種なら、格安SIMのカードを差すだけで利用できるからです。
一方キッズケータイは、下記の専用の機種しかなく、選択肢が非常に少ないです。
格安SIMとキッズケータイで選べる機種
機種名 機種代金
au mamorino6 22,000円
mamorino5 11,000円
ドコモ SH-03M 14,256円~
KY-41C 22,000円~
ソフトバンク キッズフォン3 20,880円~
キッズフォン2 18,000円
みまもりケータイ4 12,240円
格安SIM 選択自由
子供のスマホを親と同じブランドの機種に揃えれば、操作をある程度知っているため管理が簡単になるメリットがあります。
特に中高生にはiPhoneが一番の人気機種なので、子供も好きな機種を選びやすいです。

メルカリなどのフリマアプリには、SIMフリーのものやSIMロックが解除された中古のiPhoneが多数出品されています。
実際にモノを見て購入したいという方は、GEOなどの中古品販売店で実機を見るといいでしょう。
新品の半額近い価格で購入できることもあるので、人気機種を安く手に入れることができます。

子供用スマホにつけると安心な見守り機能




子供に持たせるスマホは格安SIMがおすすめですが、選ぶ際は下記の機能が付けられるかどうかをチェックして下さい。
  • フィルタリング機能・アクセス制限機能
  • 位置情報確認サービス
  • 利用アプリ制限機能
  • 利用時間制限機能
格安スマホは基本的に大人が使うスマートフォンと同じ機能を持っています。
良し悪しの判別がまだ難しい子供にそのまま使わせてしまうと、インターネットを使った事件に巻き込まれる心配もあります。
SNSを使って知らない人と連絡を取り合って事件に巻き込まれてしまったり、詐欺被害に巻き込まれてしまったりすることもあります。

先に挙げた機能は、子供が事件・事故に巻き込まれないようにするために大事な機能です。
それぞれどんな機能が順に紹介していきます。

● フィルタリング機能・アクセス制限機能

フィルタリング機能・アクセス制限機能は、子供にとって不適切なサイトへのアクセスを自動でブロックしてくれるサービスです。

インターネットは誰でも簡単に必要な情報にたどり着けるのが大きな特長ですが、中には子供の成長に良くない情報も存在しています。
性的・暴力的なサイト、飲酒・喫煙の情報など、子供にとって悪影響を及ぼす情報にも簡単にたどり着けてしまいます。

フィルタリング機能は、サイトの内容を判別して、子供にとって良くないサイトは閲覧できないようにしてくれます。
フィルタリングの強度も成長に合わせて変更できる機能もあり、安心してインターネットに触れさせることができます。

安心してスマホを利用させることができるように、フィルタリング機能は子供向けスマホには必須の機能であると言えます。

● 位置情報確認サービス

位置情報確認サービスは子供のスマホのGPS位置情報を確認したい時にいつでも確認できるサービスです。

子供の帰りが遅いときや、連絡が返ってこない時など、今現在どこにいるのか確認することができます。

また機種によっては、特定の位置にいるときはスマホの利用を制限できる機能もあります。
たとえば学校にいるときは、スマホの利用をできなくなるようにすることも可能です。

迷子になったときなども、すぐに位置情報をもとに探すことができるので、位置情報確認サービスは必ずつけられるようにしましょう。

● 利用アプリ制限機能

利用アプリ制限機能はスマホのアプリを、保護者の許可なくインストールできなくする機能です。

不要なゲームアプリやSNSアプリを子供が勝手にインストールできないようにすることができます。
利用できるアプリを制限できれば、子供がスマホ依存になる心配も減らすことができます。

この機能はスマホ自身に機能がなくても、iPhoneならappstore、Android端末ならGooglePlayの設定でも管理が可能です。

あらかじめ子供とスマホ利用のルールを決めておき、必要最低限のアプリを入れられるようにして置きましょう。

● 利用時間制限機能

利用制限機能とは、お子さんがスマートフォンを利用できる時間帯や、一日当たりの利用時間の上限を設定できる機能です。

夜遅くまでスマホを触っていたり、一日に何時間もスマホを触っていたりするような子供のスマホ依存を防ぐことができます。

iPhoneに関してはiOS 12から「スクリーンタイム」機能によって設定できます。

空き時間にスマホを触るようになってしまうと、勉強の時間や家族のだんらんの時間が少なくなってしまいます。
また長時間同じ画面を見続けるのは、子供の目を悪くする原因にもなってしまいます。

子供がスマホを使い過ぎないよう、利用時間帯、利用時間の上限を制限できるようにしましょう。

子供におすすめの格安SIM5選


小学生・中学生それぞれにおすすめの格安SIMは次の通りです。
  1. トーンモバイル見守り機能が充実
  2. BIGLOBEモバイルYouTubeのカウントフリーオプションが人気
  3. LINEMOLINEのカウントフリーオプションがある
  4. 楽天モバイル楽天回線エリア内ならデータ容量無制限
  5. UQモバイル通信速度が速く、家族セット割で月額料金も安くなる
それぞれのMVNOの特徴やおすすめする理由を紹介します。

1.小学生におすすめの格安SIMは「トーンモバイル」

ここまで子供の格安SIMに必要な機能などを紹介しましたが、小学生におすすめの格安SIMは「トーンモバイル」です。

トーンモバイル公式
(画像引用:【公式】トーンモバイル )

トーンモバイルは上述した見守り機能が非常に充実しています。
フィルタリング機能やGPS機能に加え、AIによる画像フィルタ機能やコロナ感染対策などトーンモバイル独自の安全機能が充実しています。
インターネットに慣れていないスマホ初心者の小学生には、機能性や安全性の面からちょうど良いスマホと言えます。

一方、安全機能が充実している代わりに、トーンモバイルは通信速度が遅いというデメリットもあります。
くわしくトーンモバイルの機能性や特徴を見ていきましょう。

● フィルタリング機能など子供を守る機能が充実

トーンモバイルの大きな特徴が、充実した見守り機能が付いた「TONEファミリー」オプションです。

TONEファミリーオプションはアプリをインストールすることで無料で利用できるようになります。
主に下記の機能が利用できます。

トーンモバイルの主な見守り機能


  • 現在地確認
  • 無料通話
  • 行動通知機能
  • インターネットフィルタサービス
  • アプリ利用制限
  • 端末利用時間制限
お子さんの見守り機能として必要な機能は一通りそろっているため、アプリ一つで安心・安全なスマホ利用を促すことができます。


● トーンモバイルはプランが2種類

トーンモバイルは基本プランが下記の2種類しかなく、選びやすいのも特徴です。
トーンモバイルの2つの料金プラン
TONEオリジナル機種 TONE for iPhone
特徴 「TONE e22」を購入して利用するプラン TONEのSIMをお持ちのiPhoneに差し替えて利用するプラン
月額料金 1,100円 1,100円
端末代金 TONE e22:21,780円 ご自身で用意
通信容量 無制限(動画は1GBまで) 無制限(動画は1GBまで)
どちらも通信容量は無制限で料金がシンプルなため、利用しやすいことが特徴です、

TONE for iPhoneはTONEオリジナル端末に比べて利用できる機能が少なくなってしまいます。
TONE e22はトーンモバイル専用端末として開発された機種なので、子供を守る機能が充実しています。

お子さんに初めてのスマホなら、iPhoneよりもTONE e22のほうがお勧めです。

ただし反対に言えば、トーンモバイルを利用する場合、TONEオリジナル端末かiPhoneでしか利用できません。
Android端末などではトーンモバイルを利用できないので注意して下さい。

TONE端末プラン

トーンモバイル携帯
(画像引用:端末 | トーンモバイル)

TONE端末プランは、トーンモバイルオリジナル端末を一括もしくは分割で購入して利用するプランです。

2022年6月1日に発売されたTONE e22は、前モデルのTONE e21が発売された当時の価格と同じく21,780円(税込)で購入可能です。

5G対応かつ、TONE e21の見守り機能を引き継いでおり、非常に充実したスペックとなりました。

子供が使用しても安心できるオリジナル機能が備わっているので、健全なスマホの使用を促せます。

TONEファミリーオプションの見守り機能


  • AIによる自撮り被害防止機能
    • AIが撮影した画像を自動判別して、不適切な写真の撮影をブロック、保護者の端末に通知が届くようにできます。
      だまされたり脅されたりして、裸の写真を共用されるなどの被害を防ぐことができます。
  • 「ジオロック」「ジオフェンス」
    • GPSの位置情報などから歩きスマホを頻繁に行っている地域を特定し、指定した場所で端末をロックできる「ジオロック」で歩きスマホなどを防止できます。
      またあらかじめ設定した場所に出入りすると、保護者に通知が届く「ジオフェンス」で危険な行動を監視できます。
  • 「ここだけアプリブロック」
    • 場所ごとにアプリの利用をロックできます。
      学校内などでは不要なアプリを操作できないように制限することができます。
独自の見守り機能が多数備わっているので、初めてのスマホとしてならトーンモバイルのオリジナルスマホのほうがお勧めです。

TONE for iPhone

TONE for iPhoneはトーンモバイルのSIMカードだけ契約し、お持ちのiPhoneにSIMカードを差し替えるだけで利用できるプランです。

以前使っていたiPhoneなどをトーンモバイルとして再び利用できるようになります。
両親がiPhoneをお使いの場合、操作性になじみのあるiPhoneであれば、お子さんにも安心して渡すことができます。

またTONE for iPhoneでも、下記の見守り機能を利用できます。

TONE for iPhoneで使える見守り機能


  • TONE安心AIによる見守り機能
  • 健康管理機能
  • 詐欺被害防止機能
  • アプリ利用制限機能
TONE e22のAIカメラのようにハードウェアに依存した安心機能を利用することはできませんが、フィルタリング機能などは十分備わっています。

「自宅に余ったiPhoneがある」「子供がiPhoneを欲しがっている」場合などはTONE for iPhoneでも十分役割を果たしてくれます。

トーンモバイルでiPhoneを利用したい場合、ご自身でSIMロック解除したiPhoneを用意してください。
iPhone 5s(iOS11.3)以降のSIMフリー版、docomo版に対応しています。
au、ソフトバンク版についてはSIMロック解除したiPhone 6s(iOS11.3)以降に対応しています。


中高生はBIGLOBEモバイルやLINEMOがおすすめ


小学校を卒業した中学生や高校生にはトーンモバイルのほか、BIGLOBEモバイルLINEMOもお勧めです。

動画視聴やアプリ利用など、トーンモバイルよりも自由度が高く、料金も安いからです。

BIGLOBEモバイルには、SNSや音楽のサブスクリプションサービスアプリの利用はデータ容量にカウントしないカウントフリーオプションがあります。
オプションに加入すれば、大容量のデータプランに加入する必要がないため、毎月の通信費を安く抑えることができます。

中学生や高校生は友達との交友でSNSアプリを利用する機会が増えます。
通信量のうちSNSアプリの利用によるものがほとんどだった場合、カウントフリーオプションに加入すれば容量を少ないプランに変更でき、基本料金を節約することができます。

● 音声通話SIMでなくてもデータ専用SIMで問題ない?

格安SIMを選ぶ際、「音声通話SIM」か「データ専用SIM」のどちらかを選ぶことになります。

電話番号を持つことができるかどうかの違いになりますが、中高生には電話番号のない「データ専用SIM」でも十分問題なく利用できます。
LINEなど無料通話アプリは「データ専用SIM」でも利用できるからです。

音声通話SIMに比べ、データ専用SIMのほうが月額料金が500円ほど安く、通信費を抑えることができます。
音声通話SIMとデータ専用SIMの違い
電話番号 料金
音声通話SIM +500~600円ほど
データ専用SIM 無(無料通話アプリは利用可)
MMD研究所の調査では、格安SIM契約者のうち、音声通話プランで契約している人は73.7%、データ通信プランで契約している人は26.3%となっています。

緊急連絡先として電話番号が必要な大人は音声通話プランでなければいけませんが、友達とのやり取りが中心の中高生にはデータ専用SIMでも不便はありません。
しかし、いざというときに110番などの緊急通報できないと危険な場合もあるため、なるべく音声通話プランで申し込んでおきましょう。

音声通話プランでも安く利用できる格安SIMとして、BIGLOBEモバイルとLINEMOは、とくにおすすめです。>

2.「エンタメフリープラン」のあるBIGLOBEモバイル


(画像引用:【公式】格安SIM・スマホのBIGLOBEモバイル)

BIGLOBEモバイルの子供向けおすすめプラン
「音声通話SIM(3GBプラン)+エンタメフリーオプション」


月額料金 音声通話SIM:3ギガプラン 1,320円
オプション エンタメフリーオプション 308円
i-フィルター for Android 220円
合計 1,848円
BIGLOBEモバイルの大きな売りの一つが「エンタメフリーオプション」です。

エンタメフリーオプションは動画配信サービスや音楽配信サービスなど、利用時の通信容量が消費通信量としてカウントされないオプションプランです。
エンタメフリーオプションの対象となっているのは下記の21種類のサービスです。
エンタメフリーオプション対象サービス
動画サービス YouTube、ABEMA、U-NEXT、YouTube Kids
音楽・ラジオ配信 YouTube Music、Apple Music、Spotify、AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko、らじる★らじる、dヒッツ、楽天ミュージック、TOWER RECORDS MUSIC
電子書籍配信サービス dマガジン、dブック、楽天マガジン、楽天Kobo
その他 Facebook Messenger、au PAY マーケット
SNSカウントフリーの格安SIMはいくつかありますが、YouTubeも含めた動画視聴アプリまでカウントフリーにできる格安SIMは多くありません。
YouTubeを何時間視聴してもデータ消費量としてカウントされないため、少ないデータプランで契約出来ます。

ただし、通信容量を気にせず動画などを視聴できるため、親子の取り決めがないと何時間でも見続けてしまう可能性もあります。
勉強がおろそかになったり、家族のだんらんの時間がなくなってしまうため、事前に「スマホの動画視聴は○分まで」と子供を取り決めておくようにしましょう。

端末購入時のオススメ機種

SIMカードと合わせて端末も購入する場合、「Motorola moto e32s」がおすすめです。

端末料金が税込21,120円(880円×24回払い)と安いうえ、バッテリー容量は5000mAhと非常に大きいのが特徴です。
充電が切れてしまい、子供と連絡を取りたい時に連絡できないという心配が少ないです。
また1600万画素の3眼カメラを搭載しているため、綺麗な写真を撮影できます。

3.料金重視ならLINEMO


(画像引用:【公式】LINEMO)

LINEMOの料金プラン


ミニプラン
月額料金 ミニプラン(3GB) 990円
無料オプション LINEギガフリー 0円
フィルタリングオプション 0円
合計 990円
スマホプラン
月額料金 スマホプラン(20GB) 2,728円
オプション LINEギガフリー 0円
フィルタリングオプション 0円
合計 2,728円
LINEMOは、データ容量別に2種類のプランが用意されており、月間データ使用量によって金額が大きく異なります。

LINEのメッセージや通話のデータ容量はカウントフリーとなるため、無制限に利用できますが、ミニプランで動画の長時間視聴はおすすめできません。

子供が動画の視聴を目的とするならば、20GBのスマホプランを選びましょう。

ミニプラン基本料最大8ヶ月実質無料キャンペーン

2023年6月1日現在、にミニプランに新規または他社から乗り換えると、基本料金990円相当のPayPayポイントを6か月間プレゼントに加えて、2,000円相当のポイントがもらえるキャンペーンです。

8ヶ月間実質無料で利用できるキャンペーンとなるため、非常にお得です。

キャンペーンを利用して、お得に子どもにスマホを持たせましょう。

4.楽天モバイル


(画像引用:楽天モバイル)
Rakuten 最強プラン
月額料金 1,078円~3,278円
オプション あんしんコントロール by i-フィルター 330円
合計 1,408円~3,608円
楽天モバイルは厳密には格安SIMではなく、MNO(Mobile Network Operator)と呼ばれるキャリアです。
ドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く「第4のキャリア」として注目されています。

楽天モバイルはRakuten Linkアプリで国内の通話が無料でかけ放題となります。
楽天モバイルには子供向けのプランはありませんが、「あんしんコントロール」のオプションを契約すれば、有害サイトのフィルタリングや利用時間制限なども可能です。

楽天モバイルはキャリアの中では非常に安い料金で利用できますが、楽天回線の基地局が少なく、提供エリアが狭いことが大きな欠点となっています。
楽天回線のエリア外の場合は、パートナー回線(au回線)を使って通信できるので、全く圏外になることはありませんが、通信速度が遅くなります。

また山間部などではまだ圏外となってしまうエリアが多いです。
順次拡大中ですが、まだ空白エリアが多く、いつでもどこでも使えるという回線ではないため、子供向けとしては少し不安が残るキャリアです。

楽天モバイルの提供エリアは下記ページで確認できるので、契約をお考えの方は、利用に不便がないかチェックしておきましょう。

5.UQモバイル


(画像引用:【公式】UQ mobile・UQ WiMAX|UQコミュニケーションズ)
ミニミニプラン(4GB)
月額料金 2,365円
オプション 未成年WEBフィルター 0円
あんしんフィルター for au 0円
合計 2,365円
UQモバイルは音声通話SIMが基本となっているため料金が少し高めですが、通信速度は格安スマホの中でもトップクラスに速いです。

MMD研究所が行った「2020年3月格安SIM・格安スマホ通信速度調査」では、9つの格安SIMサービスのうち、UQモバイルの通信速度の中央値が最も高くなりました。

またフィルタリングサービスも基本無料で利用できるため、子供にも安心して持たせることができます。

さらに、家族セット割があるため、家族なら月額550円割引されるため、ミニミニプランの場合だと月額1,815円で利用でき、非常にお得です。

auひかりをはじめとした光回線とのセット割引もあり、さまざまな割引が適用できるため、ぜひ検討してみましょう。

スマートフォンを子供に持たせる時の注意点


最後に子供にスマートフォンを持たせる際は下記の点に注意して下さい。
  • 事前に使用ルールを決めておく
  • 勝手に課金できないようにしておく
  • 格安スマホではLINE ID検索による友達追加ができない
次項で解説します。

● 事前に利用ルールを決めておく

子供にスマートフォンを渡す時は、使用時間や使用場所など細かくルールを決めておきましょう。

ルールがないと際限なくスマートフォンを利用してしまい、勉強や家族のだんらんなどの時間がおろそかになってしまう恐れがあるからです。

例えば、「学校や自宅にいる間は使用しない」「一日の利用時間は1時間までにする」など決めておくと良いでしょう。

心配な場合は、「利用時間制限機能」のフィルタ機能を使うなどして使い過ぎを防ぐようにしましょう。

● 勝手に課金できないようにしておく

子供のスマートフォンの設定に注意して、子供だけで勝手に課金できないようにしておきましょう。

課金できる設定のまま渡してしまうと、ゲームやアプリ内の課金を自由に行ってしまうからです。
気が付いた時には数十万円の課金をしてしまっていたケースもあります。

携帯電話代金の請求に上乗せして課金できる方法もあり、クレジットカード情報を教えないだけでは不十分です。
iPhoneやandroid端末は、設定でアプリ内課金を無効にできます。

iPhoneでアプリ内課金を無効にする方法


  1. 「設定」画面を開き、「一般」→「機能制限」を選択する
  2. 「機能制限を設定」を選択して、パスワードを入力する
  3. 「App内での購入」をオフにする

Android端末でアプリ内課金を無効にする方法


  1. 「GooglePlaystore」アプリを開く
  2. 左上のメニューアイコンを選択肢、「設定」を選択する
  3. 「購入時には認証を必要とする」を選択し、設定を「このデバイスでGoogle Playから購入する時は常に」に変更する
  4. パスワードを入力して設定を変える
以上で子供が勝手にアプリ内課金ができなくなります。
いずれの場合も、パスワードを子供に知られていると設定自体を変更されてしまう恐れがあります。
パスワードは子供に教えないようにして、パスワードが必要な操作の時は親が代わりに操作するようにしましょう。

● 格安スマホではLINE ID検索による友達追加ができない

ワイモバイル・LINEモバイル以外の格安スマホでは、LINE ID検索による友達登録ができません。

LINEの友だち登録方法は、大きく以下の4つがあります。
  • LINE ID検索
  • QRコード
  • ふるふる
  • 共通の友だちからの紹介
しかし、LINE ID検索以外の3つの方法では、LINEを交換したい友だちが目の前にいるか、共有の友人がいるかのどちらかでなければ友だち登録はできません。

LINE ID検索のできるスマートフォンが良い方は、ワイモバイル・LINEMO・大手キャリアのどれかから選びましょう。

その中でもソフトバンク光のインターネットを使っている方はソフトバンクがおすすめです。
ソフトバンクオンラインショップでは、送料無料で自宅からスマホの申し込みができます。

子供向け格安SIMのまとめ


ここまで子供向けの格安SIMについて解説しました。

子供向けスマホの選び方とおすすめ格安SIMまとめ


  • フィルタリング機能や位置情報共有、利用時間制限などの機能を入れる
  • スマホを渡す時には、利用時間や課金などルールを決めておく
  • 格安SIMはデータ専用プランでも、LINEなどで無料通話ができる
  • 小学生には、見守り機能が充実したトーンモバイルがおすすめ
  • 中高生には、SNSカウントフリーなどが利用できるBIGLOBEモバイルやLINEモバイルがおすすめ
子供にスマホを持たせると、子供がどこにいるのかいつでも連絡が取れるので非常に安心です。
しかしできることが増える分、同時に別の心配ごとも増えてしまいます。
最近では知らない人と連絡を取ってしまい、連れ去られてしまう事件もよく聞かれます。
ある程度使用のルールを厳密に決めておかないと、事件やトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

子供の自主性に任せるのではなく、親が守ることができるのであれば守ってあげてください。